#177 大型機関投資家に必要不可欠な存在
先週末は友人家族たちとチェリー狩りに行ってきました。カリフォルニア州は全米で2番目にチェリーの生産量が多く、カリフォルニアの中でもサンフランシスコから2時間ほど離れたサンホアキン・カウンティが最も生産量が多いそうです。 今回行った場所もその近くです。 以前、ブルーベリーやアプリコット狩りをしたことがあるのですが、その時も本当に果物が新鮮でおいしかったのですが、今回も採ってすぐ食べるチェリーはめちゃくちゃおいしかったです。 結局、ほぼ4キログラムほど採ったのですが、周りに少し分けてあげるつもりです!
2歳の娘も一生懸命にチェリーを採りました
ファンド・オブ・ファンズの重要な役割の一つは、大型の機関投資家に対して彼らの投資目標を達成するための追加のリソースを提供することです。彼らはまるで拡張チームのような役割を果たします。
ベンチャーファンドの投資戦略として最も理想的な方法は、すべてのファンドを見つけ出し、それらを一つ一つ評価し、最も良さそうなファンドに投資を実行することです。しかし、銀行などで購入ができる公開市場のファンドとは異なり、プライベートファンドは公に資本を調達することができません(例えば、新聞にファンドに関する広告を掲載することはできません)。従って、すべてのファンドに関する情報を入手することはとても容易ではありません。
多くの大型機関投資家(例えば、ソブリンファンドや大学基金など)に共通する課題の一つは、情報収集と投資執行を行うための十分な人的資源がないことです。彼らは多くの場合、少ない人数で非常に大きい資金を管理します。以下は、公開されている情報をもとに私が試算したものです。
この表は、各機関投資家が管理している資金と従業員数を示しています。そして、それらに基づいて、各従業員が管理しなければならないだろう資金を大まかに見積もりました。もちろん、これは正確ではありません。 何人の従業員がどのような資産クラスをどのように管理しているのか、どのような投資戦略を持っているのかは分かりません。しかし、少なくともこの情報から分かることは、これらの投資家は少ない人数で多くの資産を管理しなければならないということです。つまり、外部からのサポートが不可欠であることは明らかなのです。
そこで、ファンド・オブ・ファンズが登場します。 ファンド・オブ・ファンズを取り巻く主な業務は、ファンドの発掘、評価、投資執行、そして投資後のフォローアップに関連する全ての業務です(ファンド投資には非常に多くの管理業務が伴います)。 したがって、大型の機関投資家はファンド・オブ・ファンズに投資することで、少ない人員でベンチャーキャピタル資産群に対する投資戦略を実行することができます。特に、最近注目されている小規模の新興VCへの投資を通じて投資アルファを追求する戦略は、かなりの量のリソースと専門性が必要であるため、ファンド・オブ・ファンズがさらに必要になります。前回の記事でお伝えしたように、ベンチャーキャピタルでは、一流ファンドではない限り、ファンドへの直接投資よりもファンド・オブ・ファンズを通じた投資がリターンが高くなります(#124 VC ファンド・オブ・ファンドの収益率が高い理由)。
ここ数年、大型機関投資家がベンチャーキャピタルの資産群にますます関心を示しています。このような動きは、ベンチャーキャピタル業界におけるファンド・オブ・ファンズの役割をより一層浮き彫りにすることになると思います。
References:
CPP, HMC, UTIMCO, Calstars websites; LinkedIn
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