#200 アジアの次世代VCリーダーへ

Asia Emerging Manager Fellowshipについて
46(Youngrok) 2024.11.11
誰でも

米国のベンチャーキャピタル市場は、過去15年で大きく成長しました。とはいえ、2009年当時はまだ規模が小さかったのです。この成長には様々な要因が影響しましたが、最も重要だったのは新しいプラットフォームの登場だと思います。2007年のiPhone登場でスマートフォン時代が開かれ、2006年に始まったAWSは、スタートアップのインフラコストを劇的に削減し、クラウドコンピューティングの可能性を広げました。こうしたイノベーションがスタートアップの参入障壁を下げ、新たなベンチャーキャピタルの誕生を後押ししました。

アメリカのVC投資金額の推移

アメリカのVC投資金額の推移


今、AIは次世代プラットフォームの中心にあります。AIの長期的な影響はまだ未知数ですが、投資規模や私たちの生活への影響はすでに大きく、多くの方がすでに日常的にChatGPTなどのAIツールを使っているのではないかと思います。

同時に、日本市場も大きく拡大し、日本ベンチャーキャピタル協会(JVCA)のデータでは2009年から2022年の間に10倍以上に成長しました。韓国のベンチャーキャピタル市場もこの期間で着実に成長しました。韓国ベンチャーキャピタル協会(KVCA)のデータによると、2009年から2023年までにVC投資額は6倍以上に増加しました。こうした成長は、日本や韓国だけでなく、オーストラリア、ニュージーランド、シンガポールといった他のアジア諸国でも見られます。

日本と韓国のVC投資金額の推移

日本と韓国のVC投資金額の推移

これらのアジア市場の共通点は、安定した社会インフラが整っていることです。一方で、アフリカ、インド、南米などの新興市場は成長ポテンシャルが高いものの、VC市場を拡大するために必要なインフラの安定性に課題が残っています。

もしAIが本当に次世代プラットフォームの変革を牽引し、アジアの成熟市場が今後もVCマーケットが成長を続けるのであれば、今後10~20年の間にアジア全域でベンチャーキャピタルの新たな成長期が始まる可能性があると思います。これは市場だけでなく新たな人材にとっても大きなチャンスとなり、現在ベンチャーキャピタルやスタートアップで活躍する若手が、将来のアジア版アンドリーセン・ホロウィッツのような影響力のあるVCを設立したり、既存ファンドの次世代リーダーとして業界をリードすることも考えられます。

私たちは、新興VCに特化したファンド・オブ・ファンズとして、米国で多くの優秀な新興VCとパートナーシップを築いてきました。そして今、こうしたサポートをアジア市場に広げる好機が訪れたと感じています。

その一環として、将来自分のファンドを立ち上げたい、または既存のVCでファンドマネージャーとして成長したい方を対象に、「Asia Emerging Manager Fellowship」というプログラムを新設しました。このプログラムは、実践的なインサイトやメンタリングを提供し、志を同じくする方々とコミュニティを築くことを目指しています。週1~2時間ほどの軽い時間投資で参加できるものですが、長期的に有益なネットワークと経験を提供するフェローシップを目指します。

投資家としてまだ若手でありながら、VCとしてのキャリアを真剣に考えている方は、ぜひ応募をご検討ください。また、周囲に適任の方がいらっしゃる場合には、このプログラムについてシェアしていただければ幸いです。

このフェローシップを通じて、未来のリーダーの皆さんと出会えることを楽しみにしています!

🌐 プログラムの詳細: https://docsend.com/view/cgcyu527b2wyzfh3 ✍ 応募する: https://lnkd.in/gpVC29jD

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