#199 アンカーLPの理想的な役割は?
11月13日、韓国ソウルでナンマン投資パートナーズの皆さまと一緒に「Emerging Manager Summit in Seoul 2024」を開催します!EOスタジオAsia Emerging Manager Fellowship Programなどが後援する今回のイベントでは、成功を収めた新興VCであるHashedのキム・ソジュン代表とミューレックスパートナーズのオ・ジソン副社長のお話をはじめ、私のように新興VCに投資するLPの視点からも様々なお話をさせていただく予定です。また、同じような課題やビジョンを持つ業界関係者とのネットワーキングセッションも設けています。すでに多くの方々にお申し込みをいただいていて盛り上がってきていますが、今回のイベントをきっかけに、将来日本でも同様の機会を提供できればと考えています!
私は新興VCファンドに投資するファンド・オブ・ファンズとして、多くのファンドマネージャーやファンド設立を検討している方々との関係を深め、ブランドを築いています。最近も、ファンド設立を検討されている方々からご連絡をいただき、現在その方々と活発に議論を重ねています。中には、私たちがアンカーLPとして参画し、ファンドを立ち上げる可能性も視野に入れた方もいらっしゃいます。
アンカーLPには2つのタイプがあると考えています。ひとつは、GPと積極的に協力する実務型アンカーLPで、もうひとつは、関係がやや軽めのサポート型のアンカーLPです。
理想的なアンカーLPは、後者の軽めのサポート型よりも、前者の実務型の方だと思います。実務型アンカーLPは、GPとともに投資戦略を策定し、ファンドレイジングを支援し、重要な意思決定にも参加します。こうした協力体制により、アンカーLPはGPとの関係を深めることができ、ファンドの投資方針や方向性に対する理解もより深まります。
通常、アンカーLPはファンドの最初の投資家として参加し、最大規模の出資を行うことが多いため、他のLPよりも大きなリスクを負います。それに見合う形で、GPとの密接なパートナーシップが一種の報酬とも言えます。
日本では、アンカーLPがGPと少し軽めの関係を保つことが一般的なようです。こうしたLPは多くの資本を提供しつつも、ファンドへの影響力が比較的少ない場合もあります。しかし、ベンチャーファンドの成功にはLPの役割が非常に重要だと考えています。アンカーLPがGPと緊密な関係を築けば、もちろんそのLPが十分な専門性を持つことが前提になりますが、GPにとっても大きな支えとなります。
私は、将来的にGPとして活躍するかもしれない方々と、議論を重ねる過程からやりがいを感じます。何か新しいことを一緒に考えたり実行することはとても楽しいことです。今後もこのようなパートナーシップをさらに広げていきたいと思っています。
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