#273 サンフランシスコの復活
今週は娘の春休みに合わせて、久しぶりに長めの休暇を取っています。これまで2〜4日程度の休みは普通によくありましたが、今回は1週間です。家族や仕事の関係で日本や韓国に長く滞在したことはありますが、純粋な休みとしてここまでまとまった時間を取るのはかなり久しぶりです。
最後にこのような休みを取ったのがいつだったのかも思い出せませんが、少なくとも現職に就いてからは初めてですし、そのタイミングで生まれた上の子が生まれてからも初めてのことです。
毎日朝5時から数時間、メールチェックや重要な仕事だけを済ませて(この記事もその一つです!)、あとは家族と過ごす時間はとても贅沢だと感じます。子どもがまだ小さいので、ゆっくりとは程遠い日々ではありますが、子どもたちの笑顔と妻の幸せそうな表情を見るだけで十分満たされますし、感謝の気持ちになります。

Nobu Hotel Los Cabos
先週、出資先のGPから「サンフランシスコに引っ越してきたのでランチでもどうですか」と連絡がありました。もともとニューヨークに住んでいた方です。また、年初にはコロナ期間中にロサンゼルスへ移っていた別のGPもサンフランシスコに戻ってきました。
ここ最近の動きを見ていると、「サンフランシスコ、本当に戻ってきたな」と感じます。
グローバルに目を向けると、機会はむしろ分散しているようにも見えます。特にソフトウェアの世界では、地政学的な緊張とは対照的に、国境の壁はむしろ低くなっている印象があります。日本でも広く使われているSoftrのようなサービスが、実はアメリカではなくドイツの会社であることは象徴的です。日本や韓国、ドイツ、アイルランドなど、優秀な人材がいる国々では、AIの波とともに新たな機会が生まれていくのではないかと感じています。
それでも、アメリカという単位で見ると、サンフランシスコの影響力は依然として大きいものがあります。人材と資本が再び集まり始めています。私たちのGPがサンフランシスコに移ってきているのも、結局はここにファウンダーが集まっているからです。人材が集まれば、資本も自然と集まってきます。
人気テックポッドキャスト「All-In」のホストの一人であり、Social Capitalの創業者であるChamathも、若い人たちに対してサンフランシスコ・ベイエリアに来ることを勧めています。同じ志を持つ人たちが多く、刺激を受けられる一方で、ニューヨークやマイアミのような“誘惑”が少ないからだと語っています(確かに、やることはあまりありませんw)。
とはいえ、データを見るとまだ完全に回復したとは言えません。公式統計によると、2024年時点の人口はピークだった2018年の約94%にとどまっています。コロナ禍で一時的に92.5%まで落ち込んだことを考えると回復はしていますが、まだピーク水準には戻っていない状況です(もっとも、このデータ自体が1年以上前のものなので、現在はもう少し改善しているはずです)。

ただ、今後AIの中心地としての位置づけがより明確になるにつれて、人の流入はさらに進むのではないかと見ています。実際、過去6ヶ月のサンフランシスコの住宅価格は大きく上昇しており、「ここを拠点にしたい」と考える人が増えていることを示しています。
私自身もしばらくは引き続きサンフランシスコに拠点を置きながら、AIが引き起こすイノベーションを最も間近で見つつ、今ホームと呼んでいるこの街がこれからどのように変わっていくのかを見ていきたいと思います。
References
All in podcast: https://www.instagram.com/reel/C6phZF5Ry2z/?utm_source=ig_web_copy_link
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