#277 月にホテルを作るスタートアップ

「本当に大きな変化が来ている」という感覚
46(Youngrok) 2026.05.04
誰でも

先週末は日本から友人家族が来ていたので、ワインカントリーのソノマに行ってきました。普段はどこかに出かけるときは2泊することが多いのですが、今回は友人家族のスケジュールに合わせて1泊だけでした。

少し慌ただしいかなとも思いましたが、日本に住んでいた頃は1泊旅行もよくしていたなと思い出しました。短い時間でしたが(しかも珍しく曇り空でしたが)、十分に楽しんできました!

***

先週はポートフォリオのGPとランチをしながら、いろいろな話をしました。メールやメッセージでは頻繁にやり取りしていましたが、こうしてしっかり時間を取って会うのは数ヶ月ぶりでした。その間に婚約もし、ニューヨークからサンフランシスコへ引っ越しもしており、かなり忙しい日々を過ごしていたようです。引っ越しの話は前から知っていましたが、婚約の話は初めて聞いたので、少し驚きました。

こうしたキャッチアップの中で自然に出てくる質問の一つが「最近どこに投資したのか」です。このファンドはもともとハイリスク・ハイリターンのスタートアップに集中する、かなり攻めた投資スタイルなのですが、今回も予想外の答えが返ってきました。なんと、月にホテルを建てるスタートアップに投資をしたというのです。婚約の話に続いて、再び驚かされました。

その会社はGRU Spaceというスタートアップで、NVIDIAやY Combinatorなどからも出資を受けています。共同創業者の一人はまだ20代前半です。宇宙産業はここ最近ますます注目を集めており、私自身も今後さらに注視していきたい分野ではありますが、「月にホテルを建てる」というスケールの話にはやはり強いインパクトを感じました。

同じ文脈で、最近のイーロン・マスクに関するニュースも印象に残りました。火星関連プロジェクトの成果に応じて追加報酬が支払われる仕組みが設定されたというものです。火星に100万人を移住させ、大規模なデータセンターを建設するという条件です。個人的には、こうしたメッセージはIPO前に企業のビジョンを最大化し、市場の期待値を引き上げるための戦略的なものだと考えています。

ただ、その意図がどうであれ、最近登場しているスタートアップや彼らが描くビジョンを見ていると、より大きなスケールの夢に挑戦する動きが確実に増えていると感じます。

一方で、個人的には先週、業務時間の30〜40%をClaude Codeに費やしていました(今もエージェントが一つ動いています)。忙しいときには、自分で作ったエージェントを3つ同時に動かしながら仕事をしていましたが、使えば使うほどAIが今後、国家や企業、そして個人に対して非常に大きな影響を与えることへの確信が強まっています。「本当に大きな変化が来ている」という感覚です。

こうして考えてみると、現時点では「月にホテルを建てる」「火星に100万人を移住させる」といった話はどこか現実離れして聞こえるかもしれません。しかし、AIが人間の思考や実行のスピードをこれまで以上に著しく引き上げるのであれば、こうした今はとんでもないと思う構想も私たちが想像するよりも早く現実になる可能性あります。もはや、単なる夢物語として聞き流すことはできない時代になりつつあると感じます。

References:
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